新型コロナウイルス感染防止対策
堺市並びに堺市文化振興財団のご指導のもとマニュアルを策定し、出演者及び来場者の安全に十分配慮した上で運営いたします。
ヒカリコンサート新型コロナウイルス対策ガイドライン
1.策定の目的
2020年9月26日27日に開催予定の「ヒカリコンサート~吹奏楽の輝きをもう一度!大阪府中学校、高等学校吹奏楽部による吹奏楽フェスティバル2020~」を実施するうえで、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を予防し、出来得る限り安全で安心な事業実施を図っていくにあたって、ヒカリコンサート実行委員会が運営するうえで、具体的な感染予防を検討し実践するため、本ガイドラインを作成する。
2.基本方針
必要な感染拡大防止対策を講じたうえで、開催する。
大ホール他各室の特徴や公演等の規模・態様等を考慮した対策を可能な限り講じ、その具体的対策については、「劇場、音楽堂等における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン(令和2年5月14日付公益社団法人全国公立文化施設協会・策定)」及び「感染拡大予防にかかる標準的対策(令和2年5月付大阪府・策定)」を踏まえて策定された、フェニーチェ堺の「新型コロナウイルス対策ガイドライン」を参考に、本事業の運営に特化して策定する。
ただし、政府による緊急事態宣言の発令に伴う大阪府知事による施設の使用制限の要請や堺市からの要請があり、フェニーチェ堺が使用制限をかけた場合は、その判断に準ずるものとする。
来館者(公演を鑑賞等するために来場する者(来場者)、出演者及び公演の開催に携わるスタッフ(公演関係者)の安全を確保する。
利用者を含むすべての来館者の安全を確保するため、必要な感染防止対策を実施する。
感染防止対策の実施にあたっては、フェニーチェ堺のスタッフの皆様に指示を仰ぎつつ、出演者、来場者等、事業に関連する者全員が相互に協力して新型コロナウイルス感染症予防に徹底的に取り組む。
公演・イベント等において、感染防止対策が十分でなく、感染拡大の恐れがあると判断した場合は、事業の中止も視野に入れ、関係者全員の安全の確保を最優先に考える。
3.管理運営方針・役割分担
新型コロナウイルス感染症対策及び継続的な運営を実施するために、各部門の方針を以下のとおり定め、各担当チームがその業務を担う。
広報戦略担当
来館者が安心して来場できる施設だと思っていただけるよう、分かりやすく迅速な情報発信、情報提供をめざします。
· 館内の啓発表示の実施(堺シグナル ピクトグラム等を利用する)
· HP等での情報発信
· 関係者間の正確な情報共有
事業企画担当
出演者等をはじめ、舞台関係者、フェニーチェ堺の各スタッフ、来場者等の全員が協力し、ともに感染防止の対策を行いながら、公演事業を実施します。
· スタッフと来場者の感染防止のためのリスク排除の徹底
· 開場前、休憩時間、退場時(各団体の入れ替え)まで導線を踏まえた3密を防ぐための対応の徹底
· 出演者及び関係者の感染防止リスクの排除の徹底
舞台技術担当
舞台運営担当者の方と協力して、感染リスクの排除の徹底に努めます。
· 作業場における感染リスク排除の徹底
· ホール備品・機材等の消毒・除菌の徹底
· 舞台運営者の方々と協力して感染防止の徹底
来館者受入担当
出演者や来館者の意向等の把握に努めながら、適切な予防対策を促し、最終的に参加者全員に喜んで頂けることをめざします。
· 感染リスク回避のための利用自粛に対する中止・延期等の措置を決定
· 対面業務(案内等)での感染防止対策
· 対策に係る備品、消耗品の検討、購入、管理
(消毒液、体温計、マスク、透明シートetc.)
· 出演者及び関係者の移動動線を明確に区分けし、対面で接触する機会を極力減らす
· 機械設備の運用(換気管理、自動ドアの運用、温湿度管理など)を環境に応じて的確に実施し、感染防止に努めると共に、熱中症対策や不快な環境を防止する
スタッフ全体の基本指針
· 自己の健康管理を徹底するとともに、発熱等体調不良時には無理せず自宅待機をすることをスタッフ全員に徹底します。
· 新型コロナウイルス感染症の陽性者等が出た場合は、速やかに堺市文化振興財団を通じて堺市に報告します。
4.リスク評価
新型コロナウイルス感染症の主な感染経路である「接触感染」と「飛沫感染」のそれぞれについて、スタッフや来館者の導線や接触等を考慮したリスク評価を行い、そのリスクに応じた対策を検討することとする。
【評価点】
・「接触感染」のリスク評価
他者と共有する物品やドアノブなど手が触れる場所と頻度を特定する
・「飛沫感染」のリスク評価
換気の状況を考慮、人と人との距離がどの程度維持できるか、施設内で大声などを出す場がどこにあるか など
施設管理におけるリスク評価は、以下のとおり。
館内施設 | リスク評価(どのような感染リスクがあるか) |
共通項目 | 各室共通で、利用者等が高頻度に接触することにより感染リスクがあるもの |
大ホール | 密閉空間(窓の開閉はできないが、24時間換気可能) ピアノ、マイク |
多目的室 | 密閉空間(窓の開閉はできないが、24時間換気可能) |
小スタジオABC | 密閉空間(窓の開閉はできないが、24時間換気可能) |
ホワイエ | 密集・密接(利用者数による) |
楽屋スペース | 密集・密接(利用者数による) |
舞台・調光室・音響室・映写室、サブルーム | ホール備品・機材等について |
エントランスロビー等 | 配架台、自動販売機、ベンチ、授乳室、救護室、託児室、ロッカー、イス、テーブル、フェニーチェ堺・模型ケース |
トイレ | 多目的トイレ、和式 |
受付・案内 | チケット・現金の受渡しや受付業務など対面形式での対応による飛沫・接触 |
※フェニーチェ堺の換気について、窓を開け放つことはできないが、強制的な機械換気が可能であり、密閉空間を回避することができる。
公演事業
事業規模・内容 | リスク評価(どのような感染リスクがあるか) |
公演事業 | o ホールを通常使用した場合、固定席のために3密状態になりやすい o ホール公演の来場者は名簿がないため、クラスター化した場合に、感染ルートが追えなくなる o スタッフからお客様への案内業務等により、接触感染のリスクが伴う |
諸室活用 | o チューニングのために諸室等を使用した場合などは密着度が高く、接触リスクが上がる |
舞台準備・運営・撤去
事業規模・内容 | リスク評価(どのような感染リスクがあるか) |
ホール備品・機材等について | ・利用者や出演者など不特定多数が利用する備品(イス、譜面台、マイクなど) |
集客施設としてのリスク評価・地域におけるリスク評価
「接触感染」及び「飛沫感染」によるリスク評価のほか、以下のリスク評価を行う。
集客施設としてのリスク評価
フェスティバルの開催にあたっては、大規模な人数の移動、時には府域を超えた移動、施設内での入退場が長時間滞留せず人と人との距離が確保できるのか等について検証する。
来場者等の救急対応
来場者等が体調の急変により救急対応が必要な場合においては、新型コロナウイルス感染症 によるものかの判別はできないが、対応する必要がある。
5.感染防止対策
1. 管理運営上の共通対策
【接触感染対策】
o 留意点として、出演者や関係者等の来館者に、施設のドアノブを触らせないようにするため、スタッフを各ドア前に配置する。
o 清掃、消毒作業については、フェニーチェ堺が行うが、必要な場合はフェニーチェ堺の指示を仰いで、必要箇所の清掃を行う
【飛沫感染対策】
o 「3つの密」(①密閉空間、②密集場所、③密接場所)の条件が当てはまる場では、感染を拡大させるリスクが高く、こうした環境の発生を極力防止することとし、スタッフだけでなく出演者、関係者が相互に感染防止に協力するよう要請する。
o 感染症予防に関する啓発・周知について、施設の利用にあたって注意すべき内容を、来場前に来館者に対してホームページ等でお知らせするとともに、音声による来場者への注意喚起や、施設各所に適切な啓発ポスター等を貼付するなど、来場者に協力を求める。
(主な周知内容)
「3密」の回避、マスクの着用、咳エチケット、手指の消毒、ソーシャルディスタンスの維持、消毒液・ふき取り用の布の持参、など
【集団クラスター防止対策】
o 「大阪コロナ追跡システム」のQRコードを提示し、来場者に対しQRコードへの入力要請
大阪コロナ追跡システムとは、不特定多数の人が集まる飲食店舗・集客施設等において感染者 が発生したときに備え、QRコードを活用して、大阪府がイベント参加者や店舗等利用者の連絡先を把握し、感染者発生時に迅速に連絡を行うことによって、感染拡大を防ぐためのシステム。
o 大阪コロナ追跡システムの導入とともに、客席に入場する関係者について、各出演校に座席エリアを指定し、入場者の名簿を作成、提出して頂く。陽性患者が出た場合は、堺市の指示を仰ぎ、保健所等の患者対応機関に提出する。
【共通対策】
人との接触を避け、対人距離を確保する | o ソーシャルディスタンスの確保 o 「大阪コロナ追跡システム」の導入 |
入口及び施設内の手指の消毒設備の設置 | o 出入り口、トイレ、各室への消毒液の設置 |
マスクの着用(従事者及び来館者に対する周知) | o スタッフのマスク着用の徹底 o 出演者、関係者等の来館者へのマスク着用の徹底 |
来館者受入担当と来館者の接触機会の低減 | o スタッフの従事前の検温を実施 o プログラムやちらしの配付は手渡しせず、置き配とする |
その他、手洗い、咳エチケット等の啓発 | o テーブル、イスの一部撤去 o エレベータ使用は足の不自由な方や高齢の方のみ o 階段利用の推奨 |
感染防止のための来館者のチェック(発熱又は風邪の症状がある方の入場制限) | o 熱は軽度であっても咳・咽頭痛などの症状がある人は入場しないように呼び掛け o 入口・出口を分けて一方通行による入退場を誘導する等、来場者同士の接触を避ける o 来館時の体温チェックの実施(発熱者を体温計やサーモグラフィなどで特定) o 体調不良者、発熱者への入館辞退を促す |
感染防止のための退出者の整理 | o 終演時の分散退出を促すなど、3密にならない工夫をする(客席入れ替え時は、1階席より入場し、2階席空中歩廊よりの退席検討) |
2. 施設における対策
内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室長通知(5月25日付)「移行期間における都道府県の対応について」(以下「政府通知」)に基づいて、段階的に施設利用に関する制限を緩和することとし、改めて通知等があった場合は、その内容に応じて適宜・的確に対応する。
【政府通知による段階的緩和の目安】
移行期間 | 期 間 | 屋内施設におけるイベント・人数上限 |
ステップ1 | 5月25日~6月18日 | 収容率50%又は100人 |
ステップ2 | 6月19日~7月9日 | 収容率50%又は1000人 |
ステップ3 | 7月10日~7月31日 | 収容率50%又は5000人 |
移行期間後 | 8月1日~ | 収容率50%又は上限なし |
【各施設の防止対策】
館内施設 | 防止対策 |
施設共通 | o 利用状況、内容、形態、人数の把握 o 余裕を持ったスケジュール設定(時間差入場、トイレ混雑の緩和等) o 飲食を伴う貸出不可 |
大ホール | o 政府通知に基づく制限目安値は、以下のとおり § ステップ1 6月2日開館~6月18日100人 § ステップ2 6月19日~7月10日1000人 § ステップ3 7月10日~7月31日1000人 § 移行期間終了後8月1日~1000人 o レセプショニストによる必要箇所の随時消毒清掃 |
多目的室 | o ソーシャルディスタンス確保のための制限目安値 41名 o 24時間換気 o 更衣室の共有不可 |
小スタジオA | o ソーシャルディスタンス確保のための制限目安値 4名 o 24時間換気 o 飛沫感染防止パーテーション(透明フィルムの衝立)設置 |
小スタジオB | o ソーシャルディスタンス確保のための制限目安値 9名 o 24時間換気 o 飛沫感染防止パーテーション(透明フィルムの衝立)設置 |
小スタジオC | o ソーシャルディスタンス確保のための制限目安値 15名 o 24時間換気 o 飛沫感染防止パーテーション(透明フィルムの衝立)設置 o 更衣室の共有不可 |
ホワイエ | o イスの一部撤去 o エレベータの人数制御(エレベータ、エスカレータ前に消毒液を設置) o 階段利用の推奨 o クロークの中止 |
楽屋スペース | o 給湯室、シャワー室、洗濯室の利用制限 |
共用スペース | o 対面となるテーブルは撤去 o ロッカーの利用制限 |
トイレ | o 不特定多数が接触する場所の消毒清掃 o トイレの蓋を占めて汚物を流すよう表示 o 和式トイレの使用禁止 o ハンドドライヤーの停止 o 非接触型ソープディスペンサーの設置 |
受付・案内 | o 受付カウンターでの待ちスペースのマーキング o 受付案内を、アクリル板・透明ビニールカーテンなどで遮蔽 o 手洗いや手指消毒の徹底 |
3. 事業実施における対策
「政府通知」に基づいて、段階的に事業開催に関する制限を緩和することとし、改めて通知等があった場合は、その内容に応じて適宜・的確に対応する。
4. 舞台準備・運営・撤去における対策
運営・対応 | 具体的対策 |
ホール備品・機材等について | · 利用者や出演者など不特定多数の人が触る備品(イス、ピアノ、マイクなど)は、手袋の着用または使用後に消毒作業を行う · 機構、照明、音響の操作卓類(キーボード含む)の使用前もしくは使用後に消毒してから作業する · 使用した機材の除菌 · 備品の転換等はフェニーチェ堺のスタッフに依頼する · お借りするインカム、トランシーバーは、自分専用の物を使用し、増員スタッフ等に貸し出すときは使用前後の消毒作業を徹底する |
マイク使用について | · 除菌の徹底:舞台袖に常備し使用するごとに除菌 · 使い回しの禁止:基本的に使い回しではなく1人1本固定 · 手渡しの禁止:マイク置き台等を活用しスタッフから利用者への手渡しを極力無くす |
調光室、音響室、映写室について | · 利用者を限定する · こまめに部屋や機材の除菌を行う · 喚起の徹底:窓の開放、本番時以外は出入口の扉も開ける等 |
その他 | · マスク着用の徹底 · 手袋着用 · 持ち込み機材にはなるべく触れない · 防災上又はセキュリティー上、支障のない範囲で扉や窓を開放し換気を心掛ける · スタッフジャンバーなど、洗濯や除菌をまめにすることを心掛ける · 出勤時の検温と記録 · スチール、録画録音など各業者の入館リスト、体調の把握 |
5. 救急対応
運営・対応 | 具体的対策 |
急病人等への対応 | o 急病人等が発生した場合には、救護室に搬送する o 対応する職員は、マスク及び手袋の着用を徹底する o 必要に応じて救急要請するなど適切な対応を行う |
6.感染が判明した場合の対応
当事業において、スタッフの新型コロナウイルスの感染、または集団感染クラスターの発生が判明した場合、以下のとおり対応することとする。
1. スタッフに陽性者が出た場合の対応
緊急連絡網により、情報を共有する。
濃厚接触者の自宅待機
陽性者と接触したものは速やかに検査を受け、結果が出るまで自宅待機。検査結果が陰性であっても2週間の自宅待機とする。
消毒作業等
堺市保健センター及びフェニーチェ堺に報告し、双方の指導に従う。陽性者の施設内の行動を確認し、当委員会が所有する備品を再度消毒する。
2. クラスターが発生した場合(恐れのある場合)の対応
対応方針
接触が疑われるスタッフは、全員PCR検査を受ける
その他の対応は、堺市保健センター及び堺市文化振興財団の指示を仰ぐ
対策
大阪府のクラスター発生時の対応に従い、把握している名簿等により協力することとする。
従業員等の体調の変化に応じて、適宜、堺市「新型コロナ受診相談センター」
(電話072-228-0239)への相談を行う
【当日のお願い】
〔演奏者〕
・演奏者同士の間隔を1m以上あけてソーシャルディスタンスを確保いたします。従って通常よりも広いセッティングとなります。
・演奏時以外は必ずマスクの装着をお願いします。ステージ入場時もマスクをつけたままで、演奏直前にマスクを外し、演奏終了後その場ですぐにマスクをつけた上で退場となります。
・各学校の出演の合間には感染防止のため椅子と譜面台をスタッフが消毒いたします。
・管楽器から出る“つば”などの水分については、吸収シートなどを各学校で用意、管理をして頂きます。
〔観客〕
・感染防止対策のため館内では必ずマスクの装着をお願いいたします。また観客席での私語はできるだけ慎んで頂きますようお願いいたします。
〔ご来館なさる全ての方〕
・演奏者を含め入館される全ての方に対して、入場から退場まで移動が交錯しないよう動線の確保をいたします。また、入館時にはサーモグラフィで体温チェックを行います。異常が出た方は、演奏者・観客に関わらず入館を制限させて頂きます。
【フェニーチェ堺で示されている取り組み】
www.fenice-sacay.jp/news/2020/06/26/taisaku/
【フェニーチェ堺ガイドライン】
www.fenice-sacay.jp/covid19-guidelines/
【堺スタイル】
www.city.sakai.lg.jp/kenko/kenko/kansensho/kansensho/corona/sakai-style/index.html